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風習〜花くらべ〜


皆さん『花くらべ』という言葉をご存知でしょうか?

花くらべとは、11月15日に綺麗なお花(主に菊)を持って一斉にお墓参りする風習のことです。(ただし必ずしも11月15日と決まっているわけではなく、菊の花が出来次第ご先祖にお供えに上がる方が多く、自ずと毎年お参りする時期は皆さん概ね同じ頃になっているようです。)
さてこの花くらべ。どの範囲での地域の習わしかと言いますと、いろんな方々のお話しを聞く限りでは、せいぜい旧邑久郡内の中のことかと思われます。
(すみません!もし『うちでもやってるよ!』という周辺地域の方がおられましたらご指摘頂ければありがたいです。)

本日11月15日、霊園をお参りしてみると、


がたくさん手向けられていました。
朝日寺霊園でお墓をお持ちなのは邑久町の方だけではないですから、この風習が根付いているお墓とそうでないお墓は面白いようにくっきり分かります。
地元の方だけで形成される共同墓地に行ってみますとズラリと新しいお花が揃っていました。
ご自分の家のお墓だけでなく、みんなの共有であるお地蔵様にも無縁仏の供養墓にも誰かが綺麗な菊の花をお供えされていました。「今年の菊が出来ましたよ!」とお寺にお供えに来て下さる方もいましたし、亡き親が育てていた菊の種を大切に引き継いで出来た菊をお墓にお供えしているという方の声も聞いたことがあります。大変心温まる風習です。

では次にこの花くらべという風習はなぜあるのか。
・いつ始まったのか。
・どこで始められたのか。
・そもそもなぜ始まったのか。
・なぜ『花くらべ』と呼ばれるのか。
などなど、実のところいくら調べても謎だらけであります。
(詳しい方がおられましたらぜひ教えて下さいませ。)
おそらくですが農家が多い当地域では畑や庭で花を栽培している方が元々多いことや、菊は品位の高いお花として仏様にお供えする習慣が定着していたこと、また(『初穂』の概念と同じく、)いわゆる「初物」を仏前にお供えすることでご先祖への感謝の意や今後のご多幸を祈念するという習慣もあることで根付いたのかなとは勝手に思います。

地元の方に花くらべについてお聞きしても、特に深い理由などなく“当たり前に”お墓参りをされている方が多いと感じます。
何だか逆にロマンのあるお話しだと思いませんか??
当たり前のように人々が秋になったらご先祖に菊の花をお供えしているのです。
あえてもうそのわけを深く掘り返す理由もないのかもしれないとも思います。

ただ残念なのは当たり前に知っている方には当たり前すぎてなのか、知らない人には知る機会もなく、地元でも知らない若い方が増えてきていると感じることです。
日本には消えゆく佳き伝統文化風習が多くあると言われますが、全国には星の数ほどの地域限定の素敵な風習があるはず。
風習や文化は一度消えるとなかなか取り戻すことは困難です。
意味なく根付いた風習などないと思っていますから、ぜひ時代に埋没することなく続いて欲しいと願いつつ、今年もいっぱいの菊が供えられたお墓を見てほっこりしたのでありました…。


高野山御開創1200年の記念すべき今年も、早いもので残すところ1カ月半となりました。
寒くなってきていますし、皆様くれぐれもご自愛下さい。
お寺の方は年末年始の準備で慌ただしくなっております。本年も当ホームページにお付き合い頂きありがとうございました。かなり早いかもしれませんが、みなさま良いお年を!!


12月31日大晦日の午後11時45分ごろから除夜の鐘をつきますので、つきたい方はお参り下さいませ。


2015年11月15日
庄田山朝日寺



Participation Thanks!! 〜2015 Awaji-Naruto Tour〜

10月26日(月)、秋季恒例の参拝バスツアーとして淡路島のお寺参詣と、観光に行って参りました。

まずは今年もたくさんのご参加ありがとうございました。
以下、当日の様子を90枚の写真とともに振り返ります。
当日参加された方はもちろん、参加されなかった方もぜひじっくりとご覧下さい。


午前7時前より町内各所で参加者を拾って回りました。


寒暖の差で靄がたちこめる三谷池(邑久町尻海)。


朝日寺にてバスを待つ人たち。


毎度おなじみ黒井山グリーンパークで2台合流。
他号車の友人知人ともあいさつを交わしつつ少し休憩。
今回は総勢76名での団体参拝でした。


車内では参拝用の輪袈裟やお接待が配られました。


有志のお接待で用意されたみかんやお菓子、お寺で用意したお茶菓子、ありがとうございます。バスガイドさん、運転手さんにも用意され大変和やかでした。


朝日に映える片上大橋(備前市鶴海)より。


バスは高速道路を走って明石海峡大橋へ。


(車窓より)目の前に広がる明石海峡大橋。


(車窓より)左を見ると綺麗な海。


(車窓より)右を見ると船も走っています。


淡路サービスエリアに到着。とても新しくてきれいでした。


絶景の位置に観覧車。時間の都合でもちろん乗ってはいませんが…。


天気も良く、展望台からの眺め最高でした。


淡路島に降り立って、しばらくこんな感じの西海岸線を通り…


一方、左手に目を移すとのどかな風景が広がります。


ひとつ目のお参り先、智禅寺さんは少し中に入ったところにあります。


智禅寺の駐車場に到着。


辺りを見渡すと玉ねぎ農家の方が多いようです。


大廣山智禅寺(淡路七福神霊場弁財天)


智禅寺について。


境内に入ってお地蔵様にお水を。


それを待つ人の行列…。


弘法大師1100年御遠忌を記念しての!?供養塔。


納経帳に御朱印を頂く。


本堂にて。
御詠歌の奉納。
『ひく琵琶の妙なる音にも似たるかな 福を喜ぶ諸人の声』


金と銀の如意宝珠。ご利益ありそう…。


全員でお勤め。般若心経などをお勤めしました。


ご住職も太鼓を叩いて下さっています。


ご住職より法話。弁財天さまのご利益などについて、ユーモアたっぷりにお話し下さいました。


ご本尊の大日如来など。本堂内部にも入って拝ませて頂けるとのことで、みなさん順に手を合わせてゆきました。


順番を待ちます。


貴重な機会に神妙です。


おまもりなどを買い求める人も多数でした。


智禅寺さんの石段で記念写真を撮影しました。


お接待としてうちわとお線香を下さいました。ありがとうございます。


智禅寺を後にして、こんな道も通りつつ次の目的地へ。


山道でバスを降り、歩いて多聞寺さんへ。


吉祥山夛聞寺


高田屋嘉兵衛翁の菩提寺とのことです。


多聞寺の境内に到着。


本堂の前で手を合わせる人々。


玄関より中へお邪魔。


真言宗檀信徒としての心得。


まずはお勤めです。


もちろんここでも御詠歌をお唱えさせて頂きました。
『昔より威徳も高き多聞天 祈る人こそ福寿増すなる』


このお寺の歴史や高田屋嘉兵衛について説明のプリントまで用意して下さいました。


それをもとに住職よりお話。もとはと言えば多聞寺さんの鈴木ご住職と朝日寺の住職が旧知の仲だったことにより実現したこのお参り。昔を振り返りつつ、同じく時が流れての経験からお感じになられたお話や、お寺や地域の歴史について丁寧にお話し下さいました。
特に、両墓制(亡くなった方が埋められる場所と、お参りするためのお墓は別の場所に設けられる)がこの地域には根付いているという話には一同かなり頷いて聞いていました。


本堂には高田屋嘉兵衛の位牌が大切に祭られていました。


欄間が思わず目を引く美しさでした。


懐かしそうな写真も多く掲げられていました。


さらにご丁寧にも嘉兵衛餅というご当地のお土産まで下さいました。


御朱印帳。住職自らひとつひとつ書いて下さいました。


多聞寺さんを後に…。本当にありがとうございました。


昼食場所のウェルネスパーク五色(高田屋嘉兵衛公園)。


お風呂や花畑などもある、広い公園です。


ゆったりとした眺めです。


これが昼食会場のある建物。


歓迎ありがとうございます!


しばしの談笑です。


こんなお料理を頂きました。


さっそく一杯の方々も。
「ちゃんと朝日寺にちなんでアサヒを頼んでんだよ(笑)」【本人談】とのことです。


やはりここでも土産物売り場は人気でした。


大鳴門橋を渡り…


鳴門公園のふもとに到着。


ここから先は大型バスでは入れないため、マイクロバスに分乗。


公園の展望台にて。大鳴門橋や海峡が一望できます。


みなさん身を乗り出すように写真を撮っていました。


渦の道へ進む。


さすがは四国。1200年ののぼりもありました。


こんな感じで橋脚部分を歩きます。


大橋の鉄骨はカッコいいです!!


渦潮の見ごろ時間とは全く外れていたため…


こんな渦潮(※これは実物ではありません)は見られませんでしたが…


下が覗ける所では恐る恐る足を踏み入れていました。


記念写真を撮るなど思い思いの時間を過ごされていました。


残り時間はお買いものタイム。


数か所のお店にみなさん殺到…。


いわゆる爆買いにはなったでしょうか。


公園は浜辺にも降りられるようになっていました。


下から見上げる橋も壮観です!


鳴門をあとに…。鳴門と言えば大塚製薬。


徳島の市街地。眉山公園も見えました。


瀬戸内海も横目に香川県を通り…


瀬戸大橋へ。


与島SAで30分休憩。


ファジアーノ岡山vsカマタマーレ讃岐の瀬戸大橋ダービー試合の旗がたくさん立っていました。


アイスクリームを頬張ったり、ここでも土産物を買い求めたり…。


展望台より。夕日の瀬戸内海。


瀬戸は日暮れて夕波小波…


岡山に入って早島インターからの2号線バイパスは渋滞でしたが…


無事に朝日寺まで帰りました。

皆様1日お疲れ様でした。
考えてみれば明石海峡大橋と大鳴門橋と瀬戸大橋をすべて1日で渡るってなかなか貴重な機会ですよね!?
すごく楽しく過ごせたと思います。海には海の、山には山の趣があるものですね。過去にはものすごく険しい山を見晴らすお寺にお参りしたこともありましたが、今回は海を眺めることが多かったです。マウントビューのお寺もオーシャンビューのお寺も朝日寺のような田畑ビューの!?お寺もそれぞれに…。
いつも車内でするお話し、田舎のお寺には田舎のお寺の、都会のお寺には都会のお寺の、大きなお寺には大きなお寺の、小さなお寺には小さなお寺の…etc、どこのどんなお寺にお参りしてもそれぞれの趣が必ずあります。そのお寺を取り巻く背景や関わる人々の思いが随所に垣間見えるはずです。ぜひそれを体感してみて下さい…と申し上げるのですが、今回は如何でしたでしょうか。
高野山御開創1200年の今年も残すところあと2か月あまりとなりました。皆様ご健康にはお気をつけて、またのご参加をお待ちしております。


2015年10月26日
庄田山朝日寺



WELCOME! Walkers Group


10月4日(日)、歩こう会の皆様が朝日寺に来られました。


瀬戸内市内各地より集合し美和神社(長船町西須恵)をスタートした皆さんは、細い山道を歩いてはるばる朝日寺に到着したのでした。


客殿に上がってお話し。
会の方より事前に依頼のあった、
仏教の三毒「貪瞋痴(とんじんち)」についてお話しさせて頂きました。
当然真言宗の檀信徒の方ばかりではなく、人が生きてゆく上で深く関わりのある三毒について、皆さん興味深く聞いて下さいました。

ちなみに三毒(さんどく)とは、仏教において克服すべき最も根源的な3つの煩悩のことで、『貪・瞋・痴』のこと。『貪』とは必要以上に貪る(むさぼる)心。『瞋』とは怒りや憎しみの心。『痴』とは愚痴、周りへの不平不満の心です。さてこの三毒、貪らず、怒らず、愚痴を言わず…実際には皆さんどうでしょうか? 
「これらをしないように生きていきましょう!世の中幸せになりますよ!」と言えばこれで話が終わってしまいますがワタクシ、自分が出来もしない正論を他人に説くべきではないと心がけております。全く説得力がないからです。正直自分も100%守れる自信は到底ございません…。
でもこれに関しては100%守れなくても心掛けひとつで物事の考え方は変えられるとも思うのです。

それは
『懺悔の気持ちを持つこと』です。 守れなかった時でも、貪瞋痴のことを頭の片隅に常に入れておけば懺悔の気持ち、つまり「今は戒律を破った。いけないことをした。今度からは気を付けよう。」という気持ちは持てますし、これだけで随分変わるはずです。

仏前勤行法則(いわゆる『おかんき』)の中に『懺悔文』として、我昔所造諸悪業(がしゃくしょぞうしょあくごう) 皆由無始貪瞋痴(かいゆむしとんじんち) 従身語意之所生(じゅうしんごいししょしょう) 一切我今皆懺悔(いっさいがこんかいさんげ)というお経がありますが、ここに三毒(貪瞋痴)が出てきます。日本語訳しますと、『私が昔からなしてきた様々な悪い行ないは、全て始まりもない古くからの貪りと怒りと愚かさを原因として、身体と言葉と心によってなされたものである。それらの全てを私は今懺悔する。』ということです。
つまり自分の行ないを顧みる気持ちが大切なのでは!?!?




少々の時間境内を散策されて朝日寺を後にし、皆さんは一本松(邑久町尻海)に向けて足を進めて行かれました。
日曜日とあってかシニア層の方だけでなく若い方や子供の参加者も居られました。ありがとうございます。
それではお気をつけて!


Next coming, See You Again!!


2015年10月4日
庄田山朝日寺



ANNOUNCE!! 10・26 “Awaji-Naruto Tour”

あと15席ほど空きがありますので、随時追加募集中です。よろしくお願いします。(10月12日現在)

10月26日(月)日帰り参拝ツアー「淡路・鳴門」のご案内です。

今年も秋恒例の日帰り団参ツアーを行ないます。
今回は10月26日(月)に、明石海峡大橋を渡って淡路島のお寺参拝と観光を、また鳴門海峡大橋を渡って鳴門の観光などを楽しむツアーを企画致しました。瀬戸大橋を経由で帰ります。
今年も楽しい一日にしましょう!どなたでもご参加頂けますので、ご家族友人等お誘い合わせの上ぜひご参加下さい。

概要

期日: 平成27年10月26日(月)【雨天決行・日帰り】
出発: 瀬戸内市内を午前7時半ごろ予定
   (邑久町内の主要箇所はバスで巡回します。配車の都合
           により具体的な乗車場所・時刻は申込者に後日連絡致
           します。邑久町外の方につきましてもご相談下さい。)
費用: 7,500円 (交通費・昼食代・旅行傷害保険代を含む)
期限:10月12日(月)
募集人数:バス2台(90名)予定。定員になり次第、締め切ります。
訪問先:  智禅寺…高野山真言宗。淡路七福神霊場、弁財天。
      多聞寺…高野山真言宗。高田屋嘉兵衛翁の菩提寺。
      ウェルネスパーク五色…昼食と散策。
      鳴門公園渦の道…渦の見学とお買い物。
                            など
     (時間に余裕があれば鳴門市の霊山寺にも参拝します。)
              以上18時ごろ瀬戸内市内帰着予定

お問い合わせは朝日寺
メール chonichiji@minos.ocn.ne.jp または
電話 0869−25−0739   まで。
袖振り合うも多生の縁!
今年も多数のご参加お待ちしております。
昨年のツアー(神戸)の日記はこちらをご覧下さい。

2015年9月10日
庄田山朝日寺



〜お盆の終わりに〜




8月15日お盆の終わりに、恒例の水まつり(精霊送り)を行ないました。棚経も回り終え、亡きご先祖の精霊送りまで終えることが出来まして、暑い中にもお参りされた皆様の涼しげな表情に、今年も無事にお盆を終えることが出来て感謝でございます。ありがとうございました。

当日の詳細についてはフォトギャラリーをご覧ください。

2015年水まつり(精霊送り)フォトギャラリーはこちら


日本全国津々浦々の皆様こんばんは。相変わらずとても暑い日が続いていますね。多くの方がご先祖のお墓参りや仏壇を飾ったりされていると思いますが、近年お盆が近づくとテレビなどを見ていて大変気になっていることがあります。


それは、、、


『墓じまい特集報道に感じる危険』

です。




以前はお盆になると、大きな霊園に多くの人がお墓参りをしている光景がニュースになっていた気がします。しかし特にここ数年は墓じまい(お墓を撤去すること)や、お墓以外での新しい祭祀方法についての報道を大変よく目にするようになりました。
しかし見ていると、多くのものはかなり恣意的かつ扇動的だと感じずには正直いられないのです。鵜呑みにするのは大変危険であるとすら思います。

主に『墓じまい特集』についての論調をまとめますと、
・少子化や居住地の流動化で、管理することが困難なお墓が増えている。
・それは今後もどんどん増えるのが確実である。
・お墓は代々の継承者を前提としたものである。
・社会の変化の中で、そのあり方はもはや限界に来ている。
・そこで、共同墓(永代供養墓)や納骨堂、樹木葬、散骨などといった故人の新しい祭祀方法について紹介。
・実際にそれを行なった人の『良い』声を紹介。
・今後はご先祖をどうするべきか、自分の死後はどうあるべきか、よく考えましょう。


といった具合です。
なぜこれが恣意的で扇動的だと思えるかと言いますと、
従来のお墓の負担面ばかりを取り上げることと、「お墓がもう今まで通り祭りづらい」人や、「従来のお墓は要らない」と思っている人の声ばかりを拾い、あたかも『墓=負担』という印象を与えていることももちろんなのですが、
それより何より、


『お墓以外のスタイル選択にまつわるトラブルやデメリット』 といった観点が全く抜け落ちているからです。
そこで、この問題を考える際には
1.継承者がいなくて墓じまいする場合、と
2.継承者が居ても墓じまいする場合やお墓を作らない場合、と

は分けて考えるべきだと思っております。
1について、継承者がどうしても居なければ維持をしていくのは困難なことですし、致し方ないことです。そして少子化で人口自体が減っているわけですから、それだけ代の絶えてしまう家が出てくる、つまり維持が出来ないお墓が増えるのは寂しいですけど当然のこととは思います。
しかし、だからと言って2と混同して考えるのは如何なものかとも思います。
私が実際に見聞きした中には実に2に関するトラブル(または今後トラブルに発展しかねないケース)や、やって後悔をされた方、残された人を悲しませてしまったケースが多くあるのです。これは決して極一部のレアケースとは思えない実感です。

よく引き合いに出されるケースとして
『散骨者のその後』
自分の死後に子供に負担をかけたくないから海に散骨して消え去ってもらえば良い、というある方。やがてその方が亡くなり火葬後、故人の希望通り散骨なされました。しかしその後どうなったのか。
いくら「自分の死後は放っておいてもらえば結構」とは言われても、そうは出来ないのが残された人たちの心情。手を合わせる場所がないご家族ご親族が取った行動は、毎年の命日やお盆などにはわざわざ船をチャーターしては散骨した場所に赴き、花や好きなお酒を手向けていたというのです。
そうでもして故人への供養の行動がしたいというご遺族の気持ちと、「子供たちに迷惑を掛けたくない」という故人なりの思いの間には大きな溝を感じる現象です。

また他にも枚挙に暇がないのですが、実際に見たケースをあまり具体的に書きますと差支えがあると思いますので割愛させて頂きます。
しかし、どうしても共通して感じるのはその溝、つまり
『子供に負担を掛けたくない』
という親世代の考えと、残された子供世代の意識のギャップ
です。

親が子供の迷惑になると思っていることと、当の子供が本当に迷惑だと思っているかどうかは実際のところ分からないです。
ですが、ご先祖にを手を合わせる心は昔も今もそんなに大きく変わったとも思えませんし、どちらかと言えば子供世代は今も先祖に手を合わせられる場所を求めている割合の方が多いと感じます。

そういった世代間の考えのギャップがトラブルを引き起こしかねないのだと思えてなりません。子や孫が手を合わす場所を求めているにも関わらず、亡くなったらそれでおしまい!というような方法を取られて悲しんでいる方を何人も目にしたことがあります。
にも関わらず、(子や孫がいても)墓不要を希望している方が増えている一因はやはり昨今のマスコミの影響が大いにあると感じます。

また従来のお墓には、新しいスタイルのお墓には決して成しえない良い面もあると思いますが、それが同時に報じられることはなぜかありません。
重ね重ね申しますように、「維持出来ない」のと「維持できるのに維持しない」のとは意味が違うと思います。維持できる人に墓離れを促す理由は何一つないと思います。
「子供はいるけど、孫は引き継いでくれるか分からないから…」
という意見も耳にしますが、確かにずーっと代々引き継がれていく可能性は確かに低くなるでしょうけど、それは何十年、何百年先のことか分かりません。
孫が引き継いでくれるかどうかが問われるのはせいぜい数十年後ですから、その数十年間は家族揃ってのお墓参りが出来ます。もし孫が引き継げることになったらさらに20〜30年ほどは心の拠り所として存在し続けることが出来ます。
少なくとも30年間でも、子孫や親族の心の拠り所になるのなら決して高い買い物でも後世代への負担とは思えないです。

家族揃ってご先祖のお墓参りをすることが幸せのバロメータという方は多く居ると思いますし(有機年限の納骨堂や永代供養ではいつか必ず世代がバラバラになる)、お墓から居住地が離れてもご先祖のルーツは大切にしたいと田舎のお墓を誇りにしている人も多くいます。
こういう方を見ているとやはりお墓はこれからも重要な心の拠り所であり続けると思いますし、ぜひ
偏った情報に流されずにいろんな選択肢の中で納得いく選択をして頂きたいと思います。

断っておきますが、新しい祭祀スタイルを決して否定しているわけではありません。
言いたいことをまとめますと、
・「祭れない」のか「祭らないのか」は分けて考えて頂きたいこと。
・従来のお墓と新しいスタイルの方法、双方のメリットデメリットを正しく知って頂きたいこと。
・(テレビで語られない)お墓の良さも同時に再認識して頂きたいこと。
・親子双方のギャップがないように話し合って頂きたいこと。
(『子に迷惑を掛けたくない』と思っている方こそ、子の思いに耳を傾けるべきだと思います。)
・どうすることが残された方や亡くなった方にとってみんなが幸せなのか、よく考えて頂きたいこと。


ということです。
とにもかくにも不謹慎かもしれませんが(決して不謹慎ではありません)、亡くなった際のことについて元気な時から親子で話をすることは重要だと思います。実際亡くなって初めてどうして良いやら困る事が多くありますので。
(ただしその際、重要なのは親が元気な時の子の考えが、親が亡くなると思いも変わることは往々にしてあります。これも結構重要だと思います。)

乱文にお付き合い頂きありがとうございました。合掌

2015年8月15日
庄田山 朝日寺



平成27年 投げ銭供養


7月20日(月)、海の日恒例のよみあげ(投げ銭供養)を行ないました。
2015投げ銭供養フォトギャラリーはこちら




夏休みに入り、子供たちのお参りも多くありました。



法会前。
今年も故人がお世話になった方へ、そして一緒にお参り下さる方々へ…志のお接待をなさえる光景が見られました。毎度、これはされる方も、頂く方も、そして見る方も心温まる光景です。



今年も故人お一人お一人について綴った紙を用意させて頂きました。亡くなられたご家族についてをチェックされたり、他にどんな方が初盆を迎えるのか、など興味深くご覧下さっていました。



法要に先立っての講話は、岡山医療生協協同組合理事の太田早智子先生に『脳をいきいきさせましょう!』と題してお話し頂きました。実際にみんなで歌ったり、身体を動かしたりしながら老若男女問わず、分かりやすく健康に生きる秘訣、はたまた幸せに生きる秘訣をご教示下さいました。堂内は自然と拍手が起きました。



御詠歌の奉詠。
故人の供養に今年は『無明無常』『庄田山朝日寺』『追弔和讃』の3曲を奉納。追弔和讃は参列者全体でのお唱えを頂きました。



よみあげ法要。お経のお勤め。焼香を回し、手を合わせたり、今一度ご自身所縁の故人の名前を見上げたり、思い思いの時が流れます。



過去帳の読み上げに入ります。



投げるためのお賽銭も準備されています。



徐々に故人の戒名が読み上げられると共にお賽銭が勢いよく飛び交いました。



三方向からたくさんのお賽銭が故人への思いを乗せて飛び交いました。



終わりのお勤めをする際にはたくさんのお賽銭で埋まりました。


NHK岡山様・RSK山陽放送様・山陽新聞社様に取材頂きました。

また今年もご厚意によりビデオを撮影して頂いておりますので、後日DVD化させてお配りする予定です。ありがとうございます。


今年は戦後70年の節目の年でもありましたが、今年もいろんな方のご協力、またお参りにより良い供養が出来たと思っております。TVインタビューでも述べさせて頂きましたが、この法会には独特の『一体感』があると思います。詳しい真意を申しますと、このお寺の檀家の亡くなられた方を檀家のみんなで供養する、そんな一人一人の思いが結集して生まれたものがこの地域だけに伝わる独特な風習の供養の仕方であるということです。一番は今日お参りされた方がよかったとお思いになり帰られることに尽きますが、こんな温かい風習を長く続けられたらと思いますし、またテレビ新聞でご覧になった多く方にそれを少しでも知って頂きたいという思いでおります。ありがとうございました。


お知らせ


今年も棚経のシーズンが参りました。
一応今のところ下記の日程でご先祖の供養に、各檀家様宅のお仏壇を拝みに回ります。 よろしくお願いします。

【予定】
7月29日(水)・30日(木) 一部邑久町外
7月31日(金) 大土井
8月1日(土)  敷井
8月2日(日)  下寺・前泊・間口・虫明
8月4日(火)・5日(水)  尻海
8月7日(金)  尾張地区
8月8日(土)  尾張・牛窓・渡内・高助
8月9日(日)  庄田
8月11日(火) 邑久町外(西大寺・備前市長船方面)
8月12日(水) 邑久町外(赤磐方面)
8月13日(木)・14日(金) 岡山市方面

お参りできない遠方の檀家様には毎年心苦しいばかりですが、お気持ちだけでもこの場を借りてお届けいたしたいと思います。機会があればお寺にお参り下さい。読経による供養をされたい方は事前に一方下さると助かります。

8月15日(土)午後8時〜 水まつり(精霊送り)
お盆の最後8月15日晩には精霊送り行事「水まつり」を開催します。
基本的に初盆を迎えられる方が対象で、後日正式な案内とお盆の塔婆をお届けしますが、その他の方で参加したい方がいらっしゃいましたら、お盆の塔婆をお届けしますので連絡下さい。

これから暑さの厳しい日が続きますが、どうぞご慈愛下さい。

2015年投げ銭供養フォトギャラリーはこちら

2015年7月20日
庄田山 朝日寺



山陽新聞『まいられぇ岡山』朝日寺掲載について

山陽新聞社主催の2015年版岡山の寺社巡り冊子 「まいられぇ岡山」に朝日寺が掲載されます。


それに伴ない、6月26日(金)の山陽新聞朝刊にも掲載される予定です。
冊子は県内の観光各所など広く配布される予定でスタンプラリーもあります。たくさんの方のお参りをお待ちしております。

フォトコンテストも年に一度行なわれるとのことですので、ぜひ檀家内外のみなさま!ご協力をお願い致します。


2015年6月10日
庄田山朝日寺



TOUR REPORT!! KOYA 1200th Anniversary!

5月28日(木)、高野山御開創1200年記念として朝日寺より高野山団体参拝を行ないました。以下、当日のハイライトです。


午前6時すぎより各所で参加者を拾って回りました。


尻海で海岸線より朝日を眺めながら…


朝日寺でも地元の方を乗せて通過。


東方面行きの時は毎度おなじみ、道の駅黒井山で1号車と2号車がひとまず合流して休憩。


2台同時に出発して車内では住職より始まりのあいさつ。


朝のお勤め、般若心経などを車内でお唱えしました。


行きの道中は高野山やお大師さまのビデオを鑑賞して頂きました。


道の駅『根来さくらの里』(和歌山県岩出市)にて休憩。


さっそく特産品に皆さん興味があるようです。


だんだんと高野山が近づいてきました。


花坂を通り、いよいよ高野の山道を登ります。


カーブがひたすら続く山道を走行。元気なツーリング族もたくさんおられました。


高野山の入口をあらわす『大門』。いよいよここから高野霊場入りです。バスの中より手を合わせながらの通過でした。


お寺と土産物屋などが並ぶ高野の町を走ります。写真は金剛峰寺付近です。特に初めて来られた方にはまるで別世界のような高野山の風景は珍しそうでした。


大きな土産物屋や消防署の並ぶメインストリート。


お遍路さんの姿も見えました。


最初の目的地、上池院(じょうちいん)に。数ある高野山のお寺の中でもこの度はご縁あって上池院さんで精進料理の昼食を頂きに参りました。


ご丁寧にも住職様がお出迎え下さいました。


上池院の門。


近代的でたいへん綺麗な入口よりお寺に入る時の光景。


大広間にて昼食の席に着かせて頂きました。


全員のスリッパがズラリ!


いただきますの前に、住職様よりごあいさつ。


こんなお料理を頂きました。


しばしお食事と歓談の時間。


食事を終えた方から上池院を後にして、近辺での自由時間。
みやげものに皆さん殺到されていました。


ちゃんと歓迎の看板も立てて下さっていました。


店内の様子。思い思いの物をお買い求めでした。


高野槇を買う人たち。


次はお大師さまのおられる奥之院へ。
中の橋駐車場より。


ここで納経希望者の取りまとめ。


入口で手に水を流して清めつつ、列をなして参道をこれから歩きます。


様々なお墓がある参道。じっくり何のお墓だろうかと見たり手を合わせたりしながら進みました。


大きな杉の立ち並ぶ石畳。とても涼しかったです。


水かけ地蔵にて。


ここで集合写真を撮影しました。参加者全73名での記念写真。思い出がまた1つ増えました。


御廟橋より。お大師さまの御廟が見えてきました。


御廟橋を渡る前に手を合わせて一礼。ここより先は完全聖域とされています。


御廟は撮影禁止です。鳴り物も禁止です。
みんなでお参りとお勤めをして参りました。


御廟を出て、御朱印を頂いたり、お守りを買ったり。


1200年記念の勧募も多くして下さいました。


再び中の橋駐車場にて。集合写真の販売が行なわれました。


壇上伽藍へと移動。入口には中門がそびえています。
現地でもお話しさせて頂きましたが、この中門は御開創1200年に合わせて再建されたものです。朝日寺の檀家様から集められた御寄付も含まれております。また、2月3日の節分会の際に行なわれた結縁行脚の際に、御記名頂いた永代芳名もこの中に納められています。


金堂の御本尊から結ばれたひもに触れる。最近よくテレビでも見られる光景です。


金堂にて…。


足を進めるとパッと目に入ってくる大塔。


多くの方が写真を撮っていました。


しばしの自由時間。
お守りなどを買ったり…


各所をお参りしたり…


三鈷の松の枝を探したりした後に…、


集合して帰路のバスに乗り込みました。


大門をあとに…。


山々を見下ろしながら下山。


岸和田サービスエリアにて。遠出してのお買いものには毎度さいふの紐も軽くなる様であります(笑)。


他にも途中休憩をはさみながら、午後8時ごろ朝日寺に到着。みなさまお疲れ様でした。

ご参加頂いた皆様お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
特に今年は御開創1200年ということでたくさんの方(総勢73名)にお出で頂きました。朝日寺ツアーに初めて参加の方も多く見られましたし、高野山参拝は初めてという方も約3分の1居られました。初めての方には特に高野山の雰囲気や団参の意義を、短い時間ではありますが感じて頂けたら幸いですし、経験のある方にも朝日寺主催の参拝団ということに大きな意義があったものと思っております。ぜひ良き思い出のひとつとして下さいませ。今回は日帰りの強行軍でしたがまた宿坊に泊まりがけの高野山参拝も出来ましたらと思います。

秋の団体参拝ツアーは10月(または11月)に淡路島方面のお寺と観光地を検討中です。皆様のまたのご参加をお待ちしております。


2015年5月28日
庄田山朝日寺



ANNOUNCE!! 7月20日 投げ銭供養

7月20日(月・海の日)よみあげ【投げ銭供養】のご案内です。
今年も恒例の投げ銭供養(市無形文化財行事)が近づいて参りました。
今年は7月20日(月・海の日)の午前9時より、岡山共立病院理事の太田早智子さんを講話ゲストにお招きして開催する予定です
行事内容の詳細はこちら等をご覧下さい。
なお、戒名を読み上げられる方(今年の新仏・戦没者)の施主様には、個別に詳細な案内を致します。

特に初盆を迎えられるご遺族の方には格別の思いがあろうと存じます。檀家で亡くなった方をみんなで追悼する…そういった歴史を今年も継承できればと思います。特に今年は戦没70回忌にもあたり、新仏さまも多くなっております。
みなさまのお参りをお待ちしております。


概要

日時

7月20日(月・海の日) 午前9時より

法会次第
午前9時00分より
 講話 太田早智子さま(岡山共立病院理事 演題未定)
午前9時45分より ご詠歌(無明無常・庄田山朝日寺・追弔和讃)

午前10時より   「よみあげ法要」         
           一、前讃(四智梵語)          
           一、唱禮          
           一、理趣経          
           一、後讃(佛讃)         
           一、過去帳読み上げ(投げ銭供養)       
           一、光明真言          
           一、大師法号          
           一、回向文          
                                 以上11時ごろ終了予定です。

その他


・投げ銭(お賽銭)は写真のように、半紙やティッシュの紙で包み折りたたんだり、ねじり包んでいる方が多いです。
・写真をクリックすると少し大きな画像になります。

2015年5月25日



NOTICE!! Mt.KOYA-SAN Tour 〜 May28

5月28日(木)「高野山団体参拝」(日帰り)のご案内です。

みなさまこんにちは!本年は弘法大師空海さまが高野山を開かれて1200年を迎えています。この記念すべき年に皆様とご一緒に高野山へお参りし、高野山の歴史やお大師さまの教えに触れて頂きたく、5月28日に「高野山御開創1200年記念『高野山団体参拝』(日帰り)」として高野山参りツアーを予定しております。
どなたでもご参加頂けますので、この機会にご家族友人等お誘い合わせの上ぜひご参加下さい。

概要

期日:平成27年5月28日(木)【雨天決行・日帰り】
出発:朝日寺を午前7時ごろ
   (邑久町内の主要箇所はバスで巡回します。配車の都合
        により具体的な乗車場所・時刻は申込者に後日連絡致
        します。邑久町外の方につきましては、ご相談下さい。)
費用:10,000円(交通費・昼食代・旅行傷害保険代を含む)
期限:5月14日(木)
募集人数:大型バス1台予定。定員になり次第、締め切ります。
訪問先:  高野山内に約3時間滞在。
奥の院・伽藍(皆様より寄付を集めて作られた中門を
含む)・上池院(昼食に精進料理)・土産物屋
ほか 道中に道の駅  
                            など
              以上20時ごろ朝日寺帰着予定

お問い合わせは朝日寺
メール chonichiji@minos.ocn.ne.jp または
電話 0869−25−0739   まで。

2015年4月1日
庄田山朝日寺



CHONICHIJI−DAYORI BACK NUMBER!

(紙の)朝日寺だよりバックナンバー

お待たせいたしました!予定通り朝日寺だよりのバックナンバーのページを新設致しました。左側項目の『朝日寺だよりバックナンバー』をクリックしてページに入って下さい。
さて、この「朝日寺だより」は現住職の隆英師(当時副住職)が朝日寺に帰った後、檀家の皆様とお寺の情報を共有しようと昭和56年元旦に創刊したものです。お寺からの一方的な情報だけでなく、檀家の方に記事を寄稿して頂くことで『みんなで作り上げる新聞』を心掛けて始めたそうです。
おかげ様で、それから彼是今年の元旦号で34年(第38号)を迎えました。
「バックナンバーをホームページに載せて欲しい」という声は数年前より頂いておりましたし、より多くの方に知って頂ければと考えております。 これまでの34年間の出来事や流れがよく分かります。ごゆっくりお読み下さい。

THE 8th Anniversary!
祝!ホームページ8周年!

このホームページを開設してからちょうど8周年を迎えました。
読者の皆様には誠にありがとうございます。
8年前を振り返りますと、「お寺のことはあまりにも社会の中で埋もれてしまっている」と切に感じ、「より多くの方にお寺のことをまずは知って頂くことが活性化の第一歩」と考えて始めたものです。その考えは当時も今も全く変わらずおります。
その結果、いろいろと良いことも起きまして、大変ありがたくも嬉しく思っております。
ただし、それだけで決して満足できるものではございません。
運営すると意外なニーズを発見できたり、いろんな声を頂く中でどうするべきかを考えたり、今も手探り状態ではありますがまだまだ全てを満たすことは出来てない状態です。また、(最初から分かっていたことではありますが、)ネット社会は日進月歩の速さであり、8年前は斬新だったものも年数が経過すればサイトそのものが相対的に陳腐化してきてしまうことも大変悩ましい問題であります。
上記の朝日寺だよりの件もそうですが、これからも皆様からの反応を見ながら、より多くの方に喜んで頂けるように(できる余裕の範囲内で…)やって参りたいと考えております。
今後ともご愛顧よろしくお願い申し上げます。

2015年3月1日
庄田山 朝日寺



高野山御開創1200年記念 節分会レポート


2月3日(火)、恒例の節分会を『高野山御開創1200年記念 結縁行脚』と題して行ないました。

高野山はお大師さまが開かれてから今年で1200周年を迎えます。4月より行なわれる開創大法会まで、全国を高野山奥の院の『聖燈』と『飛行三鈷』が回っており、この度朝日寺にもやってきたのです。(オリンピックを前にした聖火ランナーみたいなものです。)参加者の皆様にはいつもの節分会を楽しんで頂くと共に、高野山御開創1200年の意義についても考えて頂くことができ、大変有意義な会が催せたものと思います。 たくさんのお参りありがとうございました。

以下、節分会のハイライトです。

2015年節分会フォトギャラリーはこちらをクリック


節分会の前夜、2月2日の晩には遍明院様(牛窓町千手)より飛行三鈷と聖燈が届けられました。


2月3日当日、早い方では10時台よりお参りの方がお越しになりました。
恵方巻きの割りばしの袋の裏に書かれている番号が、くじ引きの引換番号です。


客殿の壁には昨年4月に行なわれた御開帳の写真パネルが展示されました。


恵方巻きを食べたり、客殿で話をしたり…毎年ですが楽しく12時半のお勤めまでの時間を過ごされていました。特に今回の三鈷杵は別名『撫で三鈷』といい、撫でることでお大師さまと縁を結び、おかげを頂けるものです。みなさんじっくりと触り、手を合わせていました。


御芳名が高野山の中門へ永代奉納される『結縁署名』です。たくさんの御記帳ありがとうございました。


12時半、今年は高野山にちなんで特別に御詠歌の奉詠。
『御開創1200年和讃』
一、時の帝の下賜を受け 高野七里を結界し 仏天加護の御祈り 今に至りて千二百年
二、前人未到の山なれば 艱難辛苦限りなし 弟子等杣人斧振い 今に至りて千二百年
三、修禅練磨の道場と 仏の世界を創らんと 願い給うた御開創 今に至りて千二百年


お勤めを前に、住職・副住職よりお話し。
昨年は御開帳が無事に終えられたことへの御礼と、高野山御開創1200年について皆様に説明しました。今回は次の行脚の受け渡し先、朝日寺の親類でもあります兵庫県佐用町の瑠璃寺御住職にもご助法頂きました。


お話も終わり観音経が始まると、一人一人祭壇にろうそくを立てに行きます。


色々な願いが書かれたろうそく。いつもですと、本尊前の燭台より火を頂くのですが、今年は高野山の聖燈より火を頂きました。
より一層ありがたさが増したようで、皆さん入念に手を合わせていました。 (とは言っても山積みになった景品の傍を横切る時には、『今年の景品はなんだろう』と気になって見入ってらっしゃる光景がとても面白いのですが…笑)


今年もたくさんのろうそくが祭壇に立てられました。


観音経のあとは般若心経や南無大師遍照金剛など、おなじみのお経を声を合わせてお唱えしました。大勢の方で一緒にお唱えすることはめったにないことですし、毎度これは厳かな雰囲気です。


お勤めの後は、節分ならでは!豆まきです。 豆まきだけではなく、たくさんお菓子も投げます。今年も地元の年男年女の方を中心に4名の方からお菓子の差し入れも頂き、にぎやかになりました。
ありがとうございます。

次はメインイベントの!?(いえいえ、あくまでメインは節分のお勤めをすることですが…笑)皆さんのお楽しみ、福引きコーナーです。
まずは12等、日用品。スリッパ、マスク、ストール、ラーメン、カイロなど20個の景品を番号の当たった方から順に選んで頂きました。
(何を貰おうかとすごく時間の掛かる方がおられるのはご愛嬌!そういう時には堂内が笑いに包まれます。)


徐々に上等にあがって行きます。
11等 カップ焼きそば


10等 ビールサーバー


9等 お線香


8等 電気ポット


7等 電気カーペット


6等 雲の上のタオル


5等 ギフト券(5000円)


4等 デジタル電波時計


3等 お花


2等 腕輪念珠(陸前高田の被災松使用)


1等 夏冬兼用タワーエアコン


いつもならこれで終わりですが、今年は特別に住職賞も!
「あ〜あ、今年は何も当たらなかった…」と思っていた方々の表情が一気に引き締まっていました。


これで正真正銘の終了です。
5月28日(木)予定の高野山団体参拝ツアー参加と高野山への奉納御記帳のお願いと、また今年一年の皆様のご多幸、また次回のご参加をお願いしてお開きとなりました。
お接待の福豆と朝日寺煎餅をお渡しして帰路につかれたのであります。

2015年節分会フォトギャラリー
いかがでしたでしょうか?
今回は高野山御開創のことと相まって、少し特別バージョンな節分会となりました。昨年よりお参り人数も多くなり、初めて節分会に参加された方も多かったです。この行事を毎年楽しみに待っている方も多くみられ、例年にも増して賑やかな会にできたと思います。ご参加されなかった方でもこの記事をご覧になって、この楽しさが少しでも伝われば幸いです。最後に、今年も行事運営にお力添え頂いた方には感謝申し上げます。ありがとうございました。またのご参加をお待ちしております。

さて、記事の中でも触れた通り、

5月28日(木)には日帰りで開創1200年記念の高野山参拝ツアーを予定しております。
4月上旬に詳細なご案内が出来る予定ですので、ぜひご参加下さい。


また、元旦の記事で触れました、朝日寺だよりのバックナンバーの件ですが、ただいま鋭意準備中です。
準備を進める中で過去の新聞を読んでみますと、私自身懐かしさや新たな発見がたくさんあって面白いものです。(私が生まれる前からありますので。)
準備完了の目途がつきましたので、以下の通りに致します。


朝日寺だより バックナンバー
3月1日(日)午前9時アップ


あくまで予定ですので、もし納期が守れなかった場合は申し訳ございません。でもたぶん大丈夫ですので、皆様お楽しみにご期待ください。

2015年2月3日
庄田山 朝日寺



2月3日(火) 節分会のご案内

高野山から大師の『飛行三鈷』と『聖燈』が朝日寺にやってくる!



2月3日(火)お昼より、恒例の節分会を行ないます。

今回の節分会は少し特別です。高野山では目前に迫った開創1200年記念プログラムとして、お大師様の三鈷杵と不滅の聖燈が全国各地を結縁行脚として回っています。この度、節分会に合わせて朝日寺にもやって来ることになりました。
皆様この機会に、お誘い合わせの上お参り下さい。
なお、節分会は事前申し込み制となっておりますのでご注意下さい。


一、昼食会
(恵方巻きを用意しておりますので、お勤めの時間までに各自お召し上がり下さい。)
一、12:30〜 祈願法要
(ろうそくに今年の祈願を書き込み、祭壇に立ててゆきます。この際、今回は高野山不滅の聖燈より火を頂けます。
一、豆まき
(豆だけでなく大量のお菓子も投げます。)

一、福引き
(くじ引きで景品が当たります。参加者が多いほど豪華景品を用意出来ます。)

以上14時ごろ終了予定です。

参加申込は1月27日(火)までに1人2,000円でお願い致します。申し込まれた方には、ろうそくを事前にお渡ししますので、祈願をご記入の上、当日お参り下さい。
皆様のお参りをお待ちしております。

2015年1月10日
庄田山 朝日寺



2015 Happy New Year, Everyone!

日本全国津々浦々の皆様、新年あけましておめでとうございます。
皆様お揃いで、良いお年をお迎えの事と存じ上げます。

1月2日より年頭参りと致しまして、
・新年のお札
・朝日寺だより(第37号)
・高野山の読み物
などをお配りに皆様のお家をお伺い致します。
なお、ここで例年お配りしていた2月3日節分会のご案内につきましては、今回は少し特別な行事になりますので、後日総代さんを通じて案内して頂く予定です。ホームページ上でも後日アップします。
邑久町外の方につきましては、5日(月)に郵便発送予定です。
よろしくお願い申し上げます。

昨年は何と言っても4月に御開帳がありました。
今年の朝日寺だよりは
・御開帳を終えて(住職あいさつ)
・年頭にあたって(総代長あいさつ)
・33年ぶりの本尊御開帳(副住職より)
・ご開帳によせて(八王子市 神坂定子様)
・御開帳への思い(邑久町前泊 内田満徳・広子様)
・御開帳のお手伝いをさせて頂いて(邑久町尾張 大森千代子様)
・寄付金会計の最終ご報告
・朝日寺からのお知らせ
・2015年の行事予定とご案内
 など
となっております。皆様お楽しみに!!


    重大告知!



昭和56年の創刊より長きに亘ってご愛読頂いております『朝日寺だより』ですが、このホームページ上で創刊号よりバックナンバーをお読み頂けるよう、これから準備を進めて参ります。
一応今年度中を目標としておりますが、懐かしい出来事のあれこれに、皆様に喜んで頂けると思います。ご期待下さい!

2015年1月1日
庄田山 朝日寺



カルチャープラザで御詠歌入門講座

山陽新聞カルチャープラザにおいて、来年1月14日(水)を初回として、『楽しく学ぶ御詠歌入門』という新規講座を私、副住職が担当させて頂くことになりました。
詳細はリンク先(カルチャープラザホームページなど)をご覧頂き、お申込み下さい。

御詠歌はキリスト教で言うところの讃美歌であり、実に多種多様な美しい歌があります。一方で、様々な社会要因がありますが、御詠歌人口は年々減少の一途を辿っております。 一因として挙げられる「御詠歌は素敵だけど、やるのは難しそう」「お寺の御詠歌隊に加わるのは・・・」といった声にお応えすべく、文化講座という形で、御詠歌に触れて頂こうという運びになりました。 どなたでも受講頂けますので、ぜひお時間のある方は受講ください。(途中申し込みもOKです。)


2014年12月04日
庄田山朝日寺



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