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衣替えの決意

日に日に暑くなっている今日この頃ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。5月も明日で終わり、6月。「衣替え」です。

「衣替え」とは現在は『冬服→夏服/夏服→冬服』になることを意味していますが、元々は仏教用語で「宗旨を替える」とか「師匠を替える」ということを意味していました。
これは、各宗派で衣が違うこと、あるいは新しい師に就けば、その下で新しい衣をもらうので宗旨や宗派、或いは学ぶ教えを替えることを「衣替え」と言ったそうです。
つまり「衣替え」とは相当な決意を意味しているのです。

とは言っても現在の衣には厚手の冬用衣・メッシュ地の夏用衣があり、我々僧侶も現在の意味での「衣替え」を行います。
6月1日には元来の「衣替え」の意味を少し念頭に置いて、今年の残りへの決意を新たにしてみましょう!

2007年5月30日
副住職 若松 慶隆



新永代供養塔が完成

朝日寺墓苑内に新しい永代供養塔が完成し、本日、新永代供養塔の開眼と納骨の法要を行いました。これは、旧永代供養塔がいっぱいになりつつあること、そして今後も永代供養の希望者の増加が予想されるため、新しい永代供養塔建立したものです。 お墓を管理する人がいない方や様々な事情でお墓の管理が困難な方などのために朝日寺が責任を持って清掃管理し、春秋彼岸およびお盆には供養いたします。
費用は朝日寺の壇信徒であるなしに関わらず、一霊25万円と墓碑書込み料3万円で、管理料は不要です。また、同時に多数霊納骨される場合等、特殊なケースにつきましては個別に相談に応じます。
永代供養をお考えの方はお気軽にご相談下さい。



戒名・俗名・没年月日・行年を個別墓碑(縦45cm・横13.5cm)に刻字し、側面にはめ込みます。

 

開眼法要(5月24日)のようすと旧永代供養塔の抜魂式(5月9日)のようす

2007年5月24日
庄田山 朝日寺



お大師様縁日(5月21日)お接待のお知らせ

5月21日は恒例のお接待です!

お大師様と言えば、真言密教の開祖者弘法大師、空海のことですが、
瀬戸内市(旧邑久郡)内には真言宗の寺院以外に『大師堂』と呼ばれるお大師様をお祀りしたお堂が各集落単位で存在しています。大師堂は瀬戸内市の南部・北部ともに寺院を含めて88ヶ所ずつあります。
瀬戸内市内の寺院のほとんどが真言宗であることや、多くの大師堂の存在から見ても、いかにこの地域が真言宗に縁深いのかが垣間見えます。

朝日寺は南部に属しますが、南部の大師堂88ヶ所では毎年5月21日に『邑久郡(おくごおり)八十八カ所霊場巡り』として一斉にお茶菓子の「お接待」が行われます。(ちなみに北部では1ヶ月前の4月21日に毎年行われます。)
この風習は地域に深く根付いており、思い思いの札所を巡拝しようと朝早くから毎年全部で1000人以上の人が大移動しているのです。瀬戸内市外の方も多く見られます。

この機会にたくさんの大師堂をお参りしてはいかがでしょうか。きっと新しい発見もあるはずです。

2007年5月12日
庄田山 朝日寺



第1回 薬師如来祈願法会 が行われました

「第1回 薬師如来祈願法会」が本日晴天の下、行われました。
まずは、大勢の方にお参り頂きまして本当にありがとうございました。
用意していたお接待が途中で足りなくなるなど(嬉しい誤算ですが…)、何分初めての試みで至らない面も多々あったと思いますが「お参りしてよかった!」「賑やかで楽しかった!」等の声が届いており、皆様には概ね喜んで頂けたと確信しております。
7年後の薬師如来開帳へ向けての素晴らしいスタートが切れました。我々としましても、1人1人がそれぞれに心の満足を得て帰路につかれたなら何よりです。

そして総代会・婦人部の皆さんを中心に、この行事の準備・運営・片付けの手伝いをして頂き、本当にありがとうございました。皆さんの力がなければ、今日の盛況はあり得なかったものであり、心より感謝しております。

今後は良かった点・改善すべき点をじっくり分析してまた次回、よりよい行事になるようにしたいと思います。



朝早くから続々と参拝者が訪れ各自、花御堂でお釈迦様に甘茶をかける『灌仏』をされています。

午前10時に住職と御詠歌隊を先頭にお砂踏みをスタート。 本堂横の修行大師像まで長い列が続きました。
お砂踏みが終わるところで、住職が1人1人に錫丈加持(しゃくじょうかじ)をし、お札が渡されました。


その後は、本堂で住職の法話。朝日寺の薬師如来についての詳しい説明などがなされ、薬師如来本願功徳経と般若心経をみんなでお唱えしました。 その合間には子供達による歌も披露されました。

それが終わると朝日寺のお守り、そして7年後に腕輪念誦にするための玉《御身守珠(ごしんじゅだま)と命名;今回の中身は弘法大師でした》、そしてお接待が進呈されました。

昼前にはうどんが振舞われ、みなさん憩いのひとときを過ごされました。


改めて本日はありがとうございました。また来年よろしくお願いいたします。

2007年5月8日
庄田山朝日寺



花祭りと唯我独尊

お釈迦さまの誕生日は4月8日ですが、朝日寺では毎年5月8日に花祭りを行ってきました。(もちろん今年も花祭りの内容を行います。)
「花祭り」正式には「潅仏会(かんぶつえ)」といいます。

仏典によると、釈迦さまは花々が咲き匂うルンビニーの園でマーヤー夫人が「無憂樹」の枝に手を差し伸べた時、その右脇から誕生しました。この時、天の神々は花びらを散らし、八大竜王は甘露の雨を降らせて祝福したと記されています。

灌仏とは当時の情景を再現して釈迦の誕生を祝うことで、「誕生仏」を花御堂の中に安置し、その像の頭上から甘茶をかけて礼拝します。

さてその際、お釈迦さまは「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と宣言したと言われています。
「天上天下唯我独尊」という言葉はそのまま解釈すれば“この世界で偉いのは自分一人である”という意味になってしまいますが、本当の意味は違います。

天才童謡詩人、金子みすずさんの有名な詩に次のようなものがあります。
『私と小鳥とすずと』

「わたしが両手をひろげても、お空はちっともとべないが、とべる小鳥はわたしのように、地面をはやくは走れないわたしがからだをゆすっても、きれいな音はでないけどあの鳴るすずはわたしのようにたくさんな歌はしらないよ。すずと、小鳥と、それからわたし、みんなちがって、みんないい」


つまりお釈迦さまの意図する唯我独尊とは、この世の中で、みんなそれぞれにお互いに自分というのは、かけがえのない尊い存在であり、かけがいのない尊い命であるということなのです。
これはまさに「相互礼拝」(お互いに助け合い)、「相互供養」(お互いに尊ぶ)という弘法大師の教えに共通するものとも言えるでしょう。

文字通り、間違った意味での唯我独尊(=自己中心的)になりがちな現代社会。
今一度、本来の唯我独尊に立ち返って、今の自分が生かされていることに感謝して生きたいものです。

2007年4月22日
住職 若松 隆英



第1回 薬師如来祈願法会のご案内

5月8日(火) 午前9時半〜12時ごろ


朝日寺では毎年5月8日、お釈迦さまの誕生日を記念して「花まつり」を行ってきました。しかし33年に1度の本尊薬師如来の開帳が7年後の平成26年に近づいており、また「お薬師さまの日」が毎月8日であることから今年より開帳までの7年間、5月8日に従来の花まつりを「薬師如来祈願法会」として内容を拡大して行います。


開催予定(第2回以降の開催日は変更する可能性もあります)

第1回 平成19年5月8日(火)  第2回 平成20年5月8日(木)
第3回 平成21年5月8日(金)  第4回 平成22年5月8日(土)
第5回 平成23年5月8日(日)  第6回 平成24年5月8日(火)
第7回 平成25年5月8日(水)   平成26年 開帳(5月予定)

記念品もご用意しておりますので、皆様お誘い合わせの上ぜひお参り下さい。7年後の開帳をみんなで元気に迎えましょう。なお、参加者のご負担はお賽銭のみで結構です。

内容

・ 灌仏(花御堂の中のお釈迦さまに甘茶を注ぎ、お釈迦さまの誕生日を祝います)
・ 四国八十八ヶ所おすなふみ(おすなふみの御札を進呈します。)
・ 御詠歌隊による御詠歌
・ 法話(住職が薬師如来などのお話しをする予定です。)
・ 薬師如来本願功徳経読誦(皆でお唱えします。功徳経の冊子を当日お配りします)
・ 仏様入り念珠玉進呈


(中を覗けば仏様が見える念珠玉をお参りされた方に進呈します。毎年異なった仏様の念珠玉をご用意しますので、平成25年までの全七回参加されれば、7つ揃った腕輪念誦になります。今回は弘法大師です。)
   


・ 薬師如来お守り進呈(第1回限定です。)
・ うどん・甘茶・薬師せんべいのお接待

わからない点等ございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
みなさまのお越しを心よりお待ちしております。

2007年4月6日
庄田山朝日寺



桜の季節に

岡山県の桜の開花が発表されました。
単に花と言えば桜のことを指すほど桜は日本人にとって特別なもので、 特に進学・就職など新たな門出を迎えた人にとっての桜は希望の象徴でもあるように思います。

ところで、朝日寺の境内にも本堂の周りに桜の木が2本あります。この桜は毎年地域の桜より開花が遅く、現在つぼみが膨らみ始めているところです。
それだけではなくこの2本の桜、一風変わっています。

2本のうち1本は勢いよく咲くのに対して、もう1本は近年枝が枯れつつあり、年々勢いがなくなってきているのです。

いつものように元気よく咲く桜と、衰えながらも必死に頑張って咲かせる桜…。
物事が上手く進む者がいる陰で苦しんでいる者も存在する…。
私は最近問題になりつつある「格差社会」などについていろいろ考えさせられるものです。

今日確認したところでは元気のない方の桜もつぼみをつけており「あぁ今年もまだ咲いてくれるんだなぁ」と少しホッとしました。
状況によっては近い将来、切り倒すことを余儀なくされる可能性もあり、あと何年2本の桜の木を見られるのか分かりません。
お時間のある方は桜見物がてら是非お参り下さい。


※ちなみに「朝日寺について」のページに載せている桜の写真は10年ほど前のものです。

2007年3月27日
副住職 若松 慶隆



来週は春のお彼岸です。

来週の春分の日を中日に前後3日間、18日(日)〜24日(土)まで春のお彼岸です。

彼岸とは仏教用語で梵語の波羅蜜多(はらみつた)を漢訳した「到彼岸(とうひがん)」のことです。煩悩に満ちたこちらの岸「此岸」に対して「彼岸」は向こうの岸、つまりは”極楽浄土”を意味しています。 春も秋も彼岸の季節は四季の中で過ごしやすい時期と言われており、「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるように、日本では地獄のような暑さ・寒さを乗り越えて極楽の季節を迎えるというわけです。
そこで、この時期にご先祖様のおられる彼岸(=向こう岸=極楽浄土)を偲ぼう、というのがお彼岸なのです。
また、農耕の点からも「春=種苗/秋=収穫」の季節であり、春分には豊穣を祈り、秋分には収穫に感謝して供え物をしたことも始まりと言われています。

春分の日・秋分の日ともに法令によれば「自然をたたえ、生物をいつくしむ」と「祖先をうやまい、亡くなった人々をしのぶ」ための祝日と定められており、日本人に深く根付いています。ちなみにこの風習は他の仏教国にもない日本独特のものです。

ですから今年も暖かい季節を迎えられたことをありがたく思い、ご先祖様に感謝しましょう。

2007年3月14日
住職 若松 隆英



曼荼羅の響(まんだらのおと)岡山公演が行われました

3月8日午前10時より岡山シンフォニーホールで、高野山金剛流合唱団による御詠歌の公演『高野山金剛流御詠歌 曼荼羅の響(まんだらのおと) 岡山公演』が行われました。
朝日寺からもバス1台で約40名の方が癒しのひとときを求めてシンフォニーホールを訪れました。 初めて御詠歌に触れた方も「よかった!」と満足のご様子で、みなさん「ごゆるり」と過ごされたと思います。


2007年3月8日



5月8日(火) 第1回 薬師如来祈願法会について

朝日寺では毎年5月8日にお釈迦様の誕生日をお祝いして「花まつり」を行ってまいりました。
しかし本尊の薬師如来の33年に1度の開帳が7年後の平成26年に迫ってきており、またお薬師さまの日が毎月8日でもあることから、 今年から開帳までの7年間、従来の花まつりを「薬師如来祈願法会(やくしにょらいきがんほうえ)」として発展させた形で催し、開帳を盛り上げていきたいと思います。

開催予定
第1回 平成19年5月8日(火)           第2回 平成20年5月8日(木)
第3回 平成21年5月8日(金)           第4回 平成22年5月8日(土)
第5回 平成23年5月8日(日)      第6回 平成24年5月8日(火)
第7回 平成25年5月8日(水)         薬師如来開帳 平成26年日にち未定

内容

・法話
・四国八十八ヶ所お砂ふみ
・薬師如来本願功徳経読誦
(薬師如来本願功徳経というお経を皆でお唱えします。冊子を現在作成中です。)
・うどん、甘茶、薬師せんべいなどお接待します。
・第1回に限り薬師如来お守りを差し上げます。
・仏様入り念珠玉進呈
(現在作成中です。)

中を覗けば仏様が見える念珠玉をおひとつずつ差し上げます。毎年違う仏様を 用意しますので、平成25年まで全7回参加すれば7つの念珠玉が揃います。今年は弘法大師の念珠玉の予定です。

その他詳細については協議中で、4月上旬には概要を発表予定です

2007年3月6日
庄田山朝日寺



改めてごあいさつ申し上げます。

先月の節分会や法事などで最近朝日寺にお参り頂いた方には「3月1日ホームページ開設」とお伝えしておりましたが、思ったより作成が順調に進み、一足早く2月20日にオープンさせて頂きました。
この日をわざわざ待たれていた方にはお詫び申し上げます。まずはぜひゆっくりご覧になって下さい。また、当寺からのお知らせ等もいち早く掲載してまいりますので今後とも目を通して下さいます様お願い致します。

さて、「3月1日」と言っていたにも関わらず、2月末までに予想を大きく上回る約200件ものアクセスがありました。ということは…これは単純に考えれば「延べ200人の方に新たに朝日寺のことを知って頂けた」 と言い換えられるわけで、嬉しい限りです。
このホームページが檀家様との距離を近くするとともに、新たに朝日寺のことを知って頂ける手段として役立つことを期待しています。

2007年3月1日
副住職 若松 慶隆



ホームページ開設にあたって

この度ついに庄田山朝日寺のホームページを開設することができました。
このサイトを作るために、ここまで様々な書物や資料を時間をかけて調べて参りました。無事開設できて嬉しく思っておりますし、また私自身の知識も深まったと思います。

さて、近年の日本社会はさまざまな技術の進歩や価値観の変容と共に急速な変化をしております。 これは各寺院を取り巻く環境も例外ではなく、これからの寺院は伝統を堅持する一方で時代の変化への即応も求められると思います。
そんな中で当の朝日寺としましては次ページの冒頭でも述べている通り、身近で開かれたお寺でなくてはならないと思っていますが、まずはその一助になればとの考えで、このホームページの開設に至った次第です。

朝日寺の紹介だけでなく、行事の案内やできごと、住職の法話等の最新情報も随時ここに掲載していく予定ですので、どうか長いご愛顧よろしくお願いします。

(追伸)
開設したばかりで何分まだまだ手探りの状態です。 このホームページをご覧になっての感想もぜひお寄せ頂ければありがたいです。

2007年2月20日
副住職 若松 慶隆