7月16日海の日、恒例のよみあげ法要(投げ銭供養)を行ないました。
猛暑の中たくさんのお参りやお手伝いをありがとうございました。
↓写真集↓
以下当日の日記です。
今年のお話は、「玉津の活性化」と題して日本ITビジネスカレッジの田中旬一理事長にお越し頂きました。
日本ITビジネスカレッジとは旧玉津小学校(邑久町尻海)の校舎を利用して今年開学した学校です。
お参りの方の中には玉津小学校の卒業生も多く、その跡利用や地域活性化はとても気になっている関心事で、最後の拍手では「頑張れよ!!」との声も飛んでいました。とてもよい機会になったと思います。
御詠歌の奉納。今年は「心経和讃(しんぎょうわさん)」「庄田山朝日寺」「追弔和讃(ついちょうわさん)」の3曲を仏前でお唱えさせて頂きました。
以下3曲の詞です。今年も追弔和讃は皆さんもお唱え下さり、とても荘厳でしたね。
『心経和讃』
一、迷いに深き人の世は 四苦をさだめと思えども
悟れば真如の相にて 水の流るる風情あり
二、自在菩薩は理を 苦行の跡に示しつつ
色は即ち空なりと 天地の道を述べ給う
三、あな尊しやみ光の 真理を綴るみずぐきの
二百六十二文字を 生かせ生命と仰ぐべし
『庄田山朝日寺』
のちの世の 知遇をここに 庄田山 あさひの陰に 消ゆる露霜
『追弔和讃』
人のこの世は永くして 変わらぬ春と思えども
はかなき夢となりにけり あつき涙のまごころを
みたまの前に捧げつつ 面影しのぶも悲しけれ
しかはあれども御佛に 救われて行く身にあれば
思い患ろうこともなく 永久かけてやすからん
南無大師遍照尊 南無大師遍照尊
続いてお勤めの様子。 読経の中、ひとりひとりが手を合わせる。
過去帳の読み上げ。
先日は豪雨が襲いましたが、檀家の方の中にも被害に遭われた方、いまも連絡が取れない方も居られます。
急遽、先日の水害の犠牲者追悼と早期復興の祈願を読み上げたところ、方々から気持ちのこもった投げ銭が飛んでいました。
平成もあと1年を切りました。ということは今回が平成時代最後の投げ銭供養でした。江戸時代中期に始まったこの法要は、江戸、明治、大正、昭和、平成と経て新しい時代に入ります。 社会の価値観や動きの変化が速くなったと30年だったと言われる平成時代。古くから続いてきた文化が日本全国津々浦々で数多消え行ったとも言われます。そんな中、まずはこの法要が無事平成時代で途切れることなく、続けて来られたことに大きな価値があると思っております。
また、平成30年間の中で、この投げ銭供養に関して変わった点、変わってない、変わったように見えて変わってない点、変わってないように見えて変わっていない点、細かい点を列挙すれば多々あります。しかし言えることは、「30年前と比べるとお参りの人数は減少したが、来ている人の思いはおそらく300年前と変わっていないのでは!?」ということです。ますます混迷を極める世の中になりそうですが、新しい時代も変わらず続けて行けますように、皆様よろしくお願い申し上げます。
最後に、節目に思いを馳せながら、改めて心よりご冥福をお祈り致します。また、災害の犠牲になった方々の冥福と早期復興を祈念しております。ありがとうございました。